榛名山の珪藻

単細胞の珪質の殻を持った藻類。
水があるところであればどこにでもいるというが、そのバリエーションはとても豊か。
だが、その種名を決めようとすると困難を極める。
変種もいっぱい。どこまでが基本種で、どこからが変種扱いになるのか。
さらに、過去からの研究が進み、シノニムもいっぱい。
おまけに分類体系も定まらないようで、
頭の中も、資料も、整理がつかないままに…



※光学顕微鏡のみの観察で判断していますので、誤同定もあると思います。
お気づきの事がありましたら、
kuriharanaoki333@yahoo.co.jp 
までお知らせいただければ幸いです


 写真の下の日付と場所はサンプルを採集した日時と場所です。
 
 画像中の黒いスケールは10μmです。

 とくに断らないかぎり、サンプルはパイプユニッシュ等のパイプ洗浄剤(次亜塩素酸ナトリウム,水酸化ナトリウム,界面活性剤)で生体を処理し、珪質の殻を観察したものです。




ステファノデスクス科


Lindavia praetermissa  (Lund) Nakov et al. 2015


2020.7.11.  榛名湖
シノニム  Cyclotella praetermissa ,  C. radiosa , C comta ,  Puncticulata praetermissa など
   
Cyolotella radiosa として多く報告されてきたものに該当しそう



Cyolotella wolterecki  (Woltereckii) Hustedt 1942


2020.7.11.  榛名湖
 シノニム    Cyclotella socialis var. minima






オビケイソウ科

ヘラケイソウ  Meridion constrictum


2018.2.10. 榛名山西麓・長井川





クチビルソウ科

Encyonema caespitosum  Kutz. 1849


2020.7.11.  榛名湖





クサビケイソウ科


Gomphonema acuminatum


2018.3.11.  榛名山西麓・長井川
全長 39μm  最大幅 9μm
条線密度 11〜12本/10μm

2018.10.26. 榛名湖
全長 63μm
 最大幅 10μm
 条線密度 8〜10本/10μm



Gomphonema okunoi


2018.2.10.  榛名山西麓・長井川





ツメワカレケイソウ科


Planothidium lanceolata


2018.2.10. 榛名山西麓・長井川





コメツブケイソウ科

Cocconeis placentula var. placentula Ehrenberg, 1838


2020.7.11.  榛名湖





エリマキケイソウ科


Diploneis finnica (Ehrenb.) Cleve


2018.3.11.  榛名山西麓・長井川

2018.10.26.  榛名湖
長軸径 56μm
短軸径 33μm





フナガタケイソウ科

Navicula hasta Pantocsek var. hasta 1892


2018.10.26.  榛名湖
  全長   89μm
  最大幅  15μm
  条線密度 8〜9本/10μm
 全長   93μm
 最大幅  19μm
 条線密度 7〜8本/10μm





クサリケイソウ科

Nitzschia tabellaria  (Grunow) Grunow in Cleve et Grunow 1880


2020.7.11. 榛名湖





クシガタケイソウ科

Epithemia sorex Kutzing var. sorex 1844


2018.10.26.  榛名湖
全長   33μm
最大幅  8μm


2020.7.11.  榛名湖







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